昔話法廷Season4

 この本を選んだきっかけは、去年に昔話法廷の桃太郎について読み、
今年は昔話法廷のブレーメンの音楽隊について読みたいと思ったからです。

 ブレーメンの音楽隊は、歳をとって体が弱くなり、
飼い主に捨てられそうになったロバ・犬・猫・雄鶏の四匹の動物が、
音楽隊になるという新しい目的を見つけてブレーメンへ旅に出ます。
途中、盗賊一家の家を見つけた時は、四匹で力を合わせて盗賊を追い出しました。
結局、四匹はその家がとても気に入ったため、ブレーメンには行かずに、
その家で幸せに暮らす物語です。
この本では、盗賊を家から追い出すために暴行を加えたことに対し
ロバに強盗致傷罪で有罪か執行猶予にすべきかが論点となり、
最終的には裁判の判決は本の中では発表されませんでした。

 僕が印象に残った場面は二つあります。

 一つ目は、盗賊の父親が体調を崩して死んでしまったと盗賊の長男が主張している場面です。
ロバ達が来た際に、すぐに通報すれば父親は助かった可能性があったにも関わらず、
自分達が指名手配されていたため、警察に通報をすると捕まってしまうという恐怖のせいで、
すぐに通報できず父親が死んでしまったのではないかと弁護人に言われたところです。
僕は、このことから周りに迷惑をかけているといざという時に助けを求められないということを学びました。
僕自身が人のために行動することで、僕が困った時に誰かが助けてくれるのだと思います。
そのため、周囲に困っている人がいれば、声をかけていきたいと思います。

 二つ目はロバがブレーメンに向かうという計画は嘘だったという場面です。
犬や猫、雄鶏はブレーメンを目指すという希望のもと、ロバを慕いました。
その結果、盗賊の家を襲撃し犯罪に手を染めてしまいました。
盗賊は人から金品を奪って生活していた悪い人ではありますが、人の人生を自分勝手な理由で壊してしまいました。
このことから、僕は自分自身の行動が誰かの人生に大きな影響を与える可能性があるということを知りました。

 最後に、この本では盗賊という悪い人の家を奪って良いのかという論点で物語が進み、
判決はでませんでした。僕は、ロバは執行猶予になってほしいと思いました。
相手が誰であろうと、家を奪うことは悪いことです。
ただ、ロバの場合は、生きる希望がなかったため悪いことをしてしまったのだと思います。
仲間達と過ごすことで、希望を見つけることができ、また逆に生きる希望を与えることもできました。
希望があり、悪いことをしたという自覚があれば、改心することができると思います。
僕は、これから失敗することがあると思いますが、同じことを繰り返さないように反省をし、
誰かに希望を与えられるような人生を歩みたいと思います。

↓興味ある方はぜひこちらから↓

https://amzn.to/3znk2zg

小学5年生が夏休みの作文で作った文章を掲載してみました。
これからも本が好きになり、文章を作る喜びを知ってもらえたら嬉しいな。

bookreviewをこれから始めていきます。